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元野党党首のタナトーン氏、王室不敬罪で訴えられる

元野党党首のタナトーン氏、王室不敬罪で訴えられる

1月20日、デジタル経済・社会省は、反政府運動のリーダーのタナトーン・チュンルンルアンキット氏を相手に、刑法112条の規定に違反して、王室に対する侮辱を行ったとして訴えを、テクノロジー犯罪制圧局(TCSD)に対して提起した。
 
今回問題になったのは、タナトーン氏が、タイ政府によるCovid-19用ワクチンに関するタイ政府の対応に関してフェースブック上でのライブ放送で行った発言。
 
タナトーン氏は、このライブ放送で、「タイ政府は、英国のアストラゼネカ社との契約によるワクチンの生産を、サイアム・バイオサイエンス社に独占的に行わせる事にしたが、1社のみに希望を托すのは問題がある。同社は、王室財産局が出資をしている会社だ。また、中国政府からもワクチンを購入する契約をしたが、中国からの調達量は、200万回分で、少なすぎる」と発言した。
 
タナトーン氏は、その後、米国のロイター社とのインタビューに答え、自らが訴えられた事に関して、「タイ政府の目的は、自分の発言を封じ込める事にある」とコメントした。
 
タナトーン氏は、昨年行われた総選挙にはアナーコット・マイ(新しい未来)党の党首として参加したし当選したが、その後、選挙法違反の容疑で議員資格を失い、アナーコット・マイ(新しい未来)党も、別の容疑によって、憲法裁判所から解党命令を受け、現在は、民間人として反政府運動を行っている。
 
タナトーン氏は、製造業を幅広く行っているサミットグループのオーナー一族であるチュンルンルアンキット家の出身で、おじに当たるスリヤー・チュンルンルアンキット氏は、現在、工業相でもある。
 
 

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