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タイ語通訳日記

通訳者にとっての母国語(日本語)の重要性

通訳者になるには、どの様な語学力が必要でしょうか?ここでは、日本人通訳者を前提として話しをしたいと思います。

通訳者に必要な語学力と言えば、最初に思いつくのは、「外国語を聞き取り、話す能力」という事だと思います。そうですね、「外国語を聞き取り、話す能力」が無ければ、通訳の仕事が出来ないのは当然です。

でも、通訳者には、もう一つ、欠かすことの出来ない語学力があります。それは、母国語である、日本語の能力です。

通訳の仕事のクライアントは、日本の企業・組織である事が多いのですが、日本の企業・組織の方には、通訳者が外国語をどの程度上手く話す事が出来るのか、発音がネイティブ並みであるかどうかという事は分からない事が多いのです。そして、通訳者が優秀であるかどうかは、日本語で判断される事が多いのです。

「日本語で判断」というのには2つの意味があります。1つは、「相手方の話した事を訳した日本語が文脈にあっており、理論的な内容であるかどうか」という事です。2つめは、「日本語が美しく、きちんとしているかどうか」という点です。1つめに関しては、出来映えは、「外国語の理解度」と「外国人が話した内容の論理性」しだいです。ですので、ここでは外国語の力も重要です。しかし、2つめの点に関しては、その人が子供の頃から現在に至るまで、長年に渡って築きあげた日本語力次第なのです。

では、通訳者が日本語力を向上させるには、どうすれば良いでしょうか?有名な通訳者の方々が日本語を磨くために取った方法として、以下の様な方法があります。

  1. 名人が吹き込んだ落語のテープを、飛行機や車での移動時間に聞く(この方は、古典落語の愛好家です)
  2. アナウンサー養成講座を受ける

私が個人的におすすめしたい方法は、「通訳業務だけではなく、翻訳業務も行う事によって、アウトプットする日本語に関して、じっくりと考える機会を持つ」という方法です。

タイ語の様なマイナー言語の場合には、通訳業務のみに専念している人は少なく、通訳と翻訳の両方の業務を行っている方が多いのですが、英語などのメジャー言語の場合には、通訳業務のみを行っているという方も多いと思います。しかし、通訳業務ですと、「自分がアウトプットした日本語は、時間と共に消え去ってしまい、それを自分の目の前に置いて、じっくりと考えると言うことが出来ない」という問題点があるのです。このための、「今回のアウトプットの反省を活かして、次回に活かす」と言うことが難しいのです。

さらに、日本語の能力が高い事は、外国語の能力の高さにつながります。なぜなら、日本語は、日本人にとって、「考える際に無意識に駆使する、支配的で基本的な言語」であるために、外国語の能力が、日本語の能力を超える事はないためです。言葉を駆使する能力は、何語であれ、根本の所では同じなのです。このために、日本語の能力を高める事は、外国語の能力を高める事にもつながるのです。

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