バンコク発：タイ政府保健省は、新型コロナウイルス感染症（Covid-19）の感染者の一部が野戦病院への入院を拒否している問題を受け、感染病法に基づき法的措置を検討していることが明らかになった。

現在、バンコクの富裕層を中心に74名の感染者が野戦病院への入院を拒否し、「私立病院の個室に入院できないなら、自宅で療養したい」と主張している。これらの感染者多くは、トンロー地区で発生したナイトクラブやパブ関連のクラスターで感染したとみられる。

サティット副保健相は、「Covid-19は、症状が急変して重症化する可能性があるため、野戦病院などの病院での状態観察が必要だ」と指摘している。野戦病院は、隔離と治療に必要な設備を備え、医療従事者による適切な治療を受けられる環境を提供している。しかし、富裕層の中には、野戦病院の環境が劣悪である、プライバシーが守られないといった理由で入院を拒否する者もいる。

政府の対応と課題

政府は、野戦病院への入院拒否が感染拡大につながる恐れがあると懸念しており、法的措置を含めた対応を検討している。一方、野戦病院の環境改善や、個室入院を希望する患者への対応など、入院拒否の根本的な原因に
取り組む必要性も指摘されている。

法的措置の検討

感染病法に基づく法的措置には、強制入院や罰金などが考えられる。強制入院は、感染者の隔離と治療を確保するため、緊急性が高い場合に適用される。罰金は、法令に従わない者に対して科される制裁である。

今後の見通し

政府は、今後数日中に法的措置の詳細について発表する見込みである。野戦病院への入院拒否問題の解決には、政府による適切な対応と、国民の理解と協力が必要となる。

参考情報
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4
%BF%9D%E5%81%A5%E7%9C%81_%28%E3%82%BF%E3%82%A4%29

Covid-19：https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html

野戦病院：https://kotobank.jp/word/%E9%87%8E%E6%88%A6%E7%97%85%E9%99%A2-143743