1月31日、タイ政府のデジタル省は、刑法裁判所が、元野党党首のタナトーン・チュンルンルアンキット氏に対して、「SNSに同氏が投稿した、政府のCovid-19用ワクチン接種に関する方針を批判する投稿を削除する」様に命じたと発表した。

タナトーン氏は、「政府によるワクチン接種は、スピードが遅く、不透明で、かつ、国王が株式を保有している会社であるSiam Bioscience社を有利に扱って、ワクチンの生産を担当させているが、Siam Bioscience社にはワクチンを生産した経験がない」と批判する投稿を、YoutubeとFacebookに行っていた。

デジタル省は、「同氏による投稿は、タイ国の安全保障を阻害する」とコメントした。　タナトーン氏の側近は、「まだ、裁判所からの命令は受け取っていない。投稿内容は真実であり、タイ国の安全保障を阻害する事はない。YoutubeとFacebookが、表現の自由を守ってくれる事を期待する」とコメントした。

同氏による批判の投稿は、2月1日時点では、まだ閲覧できる状態となっている。