タイでは、新型コロナウイルス対策として、一般国民を対象とした大規模なワクチン接種プログラムが2021年6月1日から開始されます。この取り組みは、タイ国内での感染拡大を抑制し、国民の健康と安全を守るための重要なステップです。しかし、タイに居住する外国人住民に関しては、接種計画が若干異なります。タイ保健省からの最新のアップデートによると、タイ在住の外国人に対するワクチン接種は、2021年6月7日に開始される予定です。

当初、タイ保健省は2021年5月4日に、「ワクチン接種はタイ国民を優先する」との方針を発表しました。この発表は、国内で利用可能なワクチン供給に関する計画と、タイ国民への接種を最優先するという政府の意向を反映していました。しかし、その後の検討を経て、タイに住む外国人も接種プログラムに含めることが決定され、優先順位に基づいて接種が行われることになりました。

外国人の接種対象者は、以下の優先順位に従ってワクチンを接種します：

1. 外交官や国際機関関係者
2. 外国政府の出先機関関係者
3. ビジネスビザ所有者、投資家、タイ人の配偶者・家族、年金生活者
4. 外国人学生、生徒
5. 肉体労働者

このように、タイ政府は国内でのワクチン接種を、タイ国民だけでなく、タイに居住する外国人にも広げることで、コミュニティ全体の安全と健康を守るという包括的なアプローチを取っています。ワクチン接種は、タイだけでなく全世界におけるパンデミックの終息に向けた重要な一歩となるため、タイ政府は可能な限り多くの人々が接種を受けられるよう努力しています。