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象が農薬のパラコート中毒で炎症

象が農薬のパラコート中毒で炎症

タイ北部のチェンマイ県で、タイで使用禁止となっている農薬のパラコートに汚染された草を食べた象2頭が、口と舌に炎症を起こした。

2頭は、治療として、抗炎症剤を投与された。2頭の内1頭は、重態で、ランパン県の象専用病院で治療を受けている。象の飼い主が、草を食べさせるために放牧した際に、近隣の農地でパラコートに汚染された草を食べた事が原因と見られている。

パラコートは、1882年に合成され1961年から売り出された毒性の強い除草剤。わずかでも致死量となり、誤って摂取すると特に深刻な肺線維症を引き起こす。

タイでは、20年1月以降は、法律により使用が禁止されているが、依然として、多くの農家が、パラコートを使用している。

パラコートの使用を禁止する法律の制定前には、多くの農家が、「除草や害虫の駆除のための、代わりとなる農薬がない」と主張して、反対運動を行っていた。

注釈

日本ではパラコートはまだ禁止されていません(タイでは、禁止されているのに農家が勝手に使っている。EUは使用を禁止しているが、生産と輸出はしている)。FAO(国連食糧農業機関)の統計によると、中国の農薬使用量は、農地1haあたり13kg、日本は11.4kgの農薬を使っており、日本と中国は、農薬使用量で世界トップを争っています。

パラコートは、パーキンソン病の原因になると考えられています。以下は、Wikiの英語版の抜粋、および、その日本語訳です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Paraquat#cite_note-19

In 2011, a US National Institutes of Health study showed a link between paraquat use and Parkinson’s disease in farm workers.[47] A co-author of the paper said that paraquat increases production of certain oxygen derivatives that may harm cellular structures, and that people who used paraquat, or other pesticides with a similar mechanism of action, were more likely to develop Parkinson’s.
2011年に、米国国立衛生研究所の研究は、農場労働者におけるパラコートの使用とパーキンソン病との関連を示した。この論文の共著者は、パラコートは細胞構造に害を及ぼす可能性のある特定の酸素誘導体の産生を増加させ、パラコートまたは同様の作用機序を持つ他の農薬を使用した人々はパーキンソン病を発症する可能性が高いと述べた。

EUで使用禁止の農薬が大量に日本へ
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200912-00197982

日本の農作物の重要な輸出先であるタイでの規制強化に、日本政府は困っている様です。

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/Tai.html

タイで、食品からパラコートなどの検出禁止、2021年6月から

https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/11/648f1cbe9262f174.html

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